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【2021年11月】円安やコロナ禍で赤字から黒字化するためのヒントを税理士法人スーゴルが解説

新型コロナ、ロシアのウクライナ侵略による経済への影響、エネルギーや原材料の価格高騰、急激な円安など、世の中はかつてない逆風に見舞われていますが、巨大企業がなんとか黒字化できるヒントを解説してきました。

危機を乗り越えた経営者の「技」から近道を探してみる

利益を上げることで資金となるだけでなく、設備投資やサービスの開発に活用されることで、売上や利益を高めるきっかけにもなりますが
経営環境が順風とは一概に言えないと思います。
しかし、逆境があったとしてもその苦境を乗り越えて会社を成長させた経営者も多数います。

例えば、倒産の危機を乗り越えて世界的な大企業となった日本電産の創業者・永守重信氏は、自著「永守流 経営とお金の原則」(日経BP・2022年)の中で「永守3大経営手法」として、

①井戸掘り経営   ②家計簿経営  千切り経営を紹介しています。

日本電産はこの経営手法を継続して実践したことで、創業以来成功を収めてきたといいます

①井戸掘り経営


「井戸の水というのは、汲めば汲むほど湧いてくる」と永守氏は言い、知恵やアイデアも考えれば考えるほど湧いてくるという考え方です。

 

②家計簿経営

収入の減った家計は、小さな節約を積み重ねてやりくりをします。
それと同じように会社も支出を見直すことによって経営改善する考え方です。

 

③千切り経営


大根やキャベツを1~2ミリの千切りにするように、大きな課題や難しい課題も小さな課題に分解すると問題解決がしやすくなる、という考え方です。

自社の困った「いる点」を示し、改善項目を引き出すことの大切さ

ある製造業社が「このままでは赤字になる」という危機感を抱いたことから、製品原価などを半分に下げた「コストハーフ」に進んだ事例があります。体質改善のために大胆な改革が必要となるケースもあります
」に該当する一例となります。
社員は会社の状況が厳しいことを何となく理解はしているものです。
実情を知ることで「一緒に頑張ろう」と知恵を出してくれる社員もいるはずです。
正しい情報を共有することでコストダウンや販管費削減などのアイデアも生まれるかもしれません。

ある製造業社は「コストハーフ」という大きな目標達成のために複数の課題を抽出し、「工程不良・着陸時間・稼働停止時間ゼロ」という生産性の向上を目指して「スペース効率2倍」というさらにコスト改善として材料費・購入部品・受給部品・外注加工費・エネルギー費、さらに販管費などを例外なく見直しました。生産性・効率性の向上と徹底したコストダウンによって「ハーフコスト」の実現を試みました。
まさにこの手法が「千切り経営」の代表的な手法といえます。

課題が明確になれば知恵やアイデアが生まれやすくなる

「知恵やアイデアってそう簡単に生まれる?」と仰る方いると思いますが、それは知恵がないのではなく、問題が見えないから出てこないことが大半です。目標が生まれたときに汲めども枯れない井戸水」のように知恵やアイデアが、大きな成果につながることもあるです方法のひとつといえます

現代の大変な時代だからこそ、社員を信じて前へ進んでみてはいかがでしょうか。
見えにくかったものが見えたとき、最高の知恵やアイデアが生まれてくるかもしれません。

また、こちらの記事「~経営の神様、稲盛和夫に学ぶ~経営理念の重要性とは!?」で経営理念の重要性について解説しているので、ぜひお読みください。