自分で融資手続きをする場合に困るこんなこと
- 事業計画など書類を自分一人で作らなくてはいけない
融資を申し込む際は、金融機関にどんなビジネスを行うのか説明するため、事業計画書を作成しなくてはなりません。その中では、融資資金の使い道はもちろんのこと、商品別の売上構成比、販売先・仕入先、見込んでいる経費(設備費、運転資金)などを詳細に記載していく必要があります。自分で考えているビジネスとはいえ、実際にどの程度の費用が必要なのか、他社ではどのぐらいのお金がかかっているのかなどを踏まえた、金融機関を納得させる資料を自力で作ることは非常に難易度が高いものです。また、それ以外にも多数の書類が必要となり、融資を受けたいと思っていてもここで挫折してしまう方もいらっしゃいます。 - 作成した数字の「根拠」を話せるようにならないといけない
苦労して事業計画書を作成し、各種の数字を埋められたとしても、それぞれの数字の根拠は面談の際に確認されます。そこでは、「大体このぐらい」と言うような感覚での説明は通用せず、他社での実績を元にしたものや、これまでの実績などの確かな根拠を基にした数字でないと、せっかく作った資料でも、まともに取り合ってもらえずに、断られてしまうこともあります。 - 面談では孤立無援で立ち向かわなくてはならない
面談の際には、事業計画の数字の説明だけでなく、これまでの経歴や仕事内容、創業の経緯などを聞かれながら、経営者の「人となり」を見られます。ここで、金融機関の評価がマイナスになるようなことを伝えてしまうと、融資額の減額の原因や融資を断られる原因になってしまうこともあるのです。 - 一度融資に失敗してしまうと再チャレンジが難しい
融資の申込に失敗してしまうと、少なくてもすぐに再申込はできません。最低でも半年以上の期間を置く必要があります。さらに、再度申込したとしても、状況が大きく変わっていない限り希望の条件で借りられることは少ないです。また、融資失敗の履歴も残ってしまうため、結果的に一度失敗してしまった創業融資の申込を成功させるのは非常に難しいと言えます。